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【特別号】 小説

【特別号】 小説
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【目次】 column01≫  社会人になる・・・・・それは         
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~仕事を語らなかった父が教えてくれたこと~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
社会人になる・・・それは、社会に出て1人の大人として働き生計を立
て、生活する人のことを言うかもしれない。

大学に入学したての頃は、慣れない生活、そして高校までの制限され
た時間ではなく、
一気に自由度が広がる。勉強に、遊びに、バイトに、やれるものはや
ってきた。
なんだかんだ、と過ごすしてきてみれば、清はもう大学3年になってい
た。

「俺、いったい何の仕事に就くんだろう!?」

清が父親の職業を知るようになったのは、いつからだったろう?
母は、幼稚園に通っていた頃に、内職の作業を家事と同時に、家の

でしていたので、仕事というものを、どちらかというと母の背中から覚
えたのかもしれない。

小学2年生の頃の文集に、将来の夢になりたいのはサラリーマンと書
いた、
もしかしたら、この頃に、父が銀行マンであったことを知ったのかもし
れない。
父は、家では、仕事の話を一切しない人だっただから、
父が、どんな仕事をやっていたのかは、わからなかった。でも、銀行
マンだったことは、なんとなく知った。

小学4年の頃の文集には、医者になりたいと書いた。家族の1人が病
気になってしまい、病院に行くことから、力になりたいと思った、またこ
の頃から、テレビのドラマの影響も
受け始めていたような気がする。ドラマのように、あんな風に医者にな
って患者さんを救いたい、そんな風に思っていた気がする。

小学6年の頃の文集には、学校の先生になりたいと書いた。サラリー
マンになるという夢より、医者になるという夢より、楽しい事が毎日おこ
る学校が好きだったし、担任の先生、周りの先生もすごく好きだった。

自分の進路については、何も言わなかった父。普段の仕事で嬉しか
ったことも、悔しかったことも、悩んでいることも何も言わなかった父。

子どもの清は、何も聞かなかった。聞けなかった。
「何で、お父さんはその仕事に就いたの?」
そんな一言を聞いていたら、お父さんはどう感じたのかな?

清は中学から、高校へ進学する時、地元の進学校に進んだ。
大学に進学していなかった父は、嬉しさを表面には出さないものの、
内心は
嬉しかったのかもしれない。

父が、大学に進学していないことを知ったのは、いつだったろうか?

清は進学校に進むことで、どこか大学に行けるんだという自信があっ
た。
でも、何で大学に行きたいって思ったんだろう。
大学生って自由、もしくは大学に行かないと、良い会社に就職できな
いからと感じていたのかもしれない。

父は、息子が進学校に進んだこと、どう思ったのだろう?
自分が行けなかった大学に行かせてやりたい、そんな風に思ってい
たのかな?
それとも、良い会社に就職するために、
大学に行かせなければならない、そう思ったのかな

高校生の頃、清がこんなことを聞いていたら、どう感じたのかな?

「父さんは、大学に行きたかった?また、俺が大学進学するって言っ
たら、賛成、反対?
 賛成、反対の理由って、どうなるのかな」

高校3年生の頃、何学部にしようか、悩んでいた時、
父さんは、こんな事を言っていたよね。

「大学で経済学を学んでも、あまり実社会では役に立たないらしいか
ら、学部だったら、法学部がいいぞ。」

大学に行ったことがない父さんなのに、どこから、情報を仕入れてき
たのかな?
同僚には、大学を出てきた人がいて、その人から聞いたのかな。
確かに、経済学部には進まなかったけど、尊敬でき経済学部の友だ
ちが、今はいるよ。

「父さん、社会に出て役立つことって何だと思う?」

そんな会話をしたら、父さんは何て答えるかな。

就職活動の合間で、年末年始に帰省した際、
階段に紙袋に入っていた本が2冊あった。

清が、これ何の本と、父に聞くと
「お前のために買ってきてみた。時間があったら、読んでみるといいぞ
。」

父が買う雑誌は、大好きな野球のベースボールマガジンくらいなのに
、その時は違って、

「世界一の職人が教える仕事が面白くなる発想法」 岡野雅行

ちょっとは、就職活動のことを心配していたのかな?
でも、ホントは、そんな本よりも、
父から語る、仕事が面白くなる発想の方が、ずっと聞きたかったかも
しれない。
だって、今の自分がいるのも、生活できているのも、父が働いてきた
からなのだから。

でも、岡野さんの本読んでみたけど、良かったよ。

父は、家で仕事をやることはなかったし、残業してくるようなことは、あ
まり多くなかったのだから、息子ながらに、きっと出世はしなかったと
感じている。

たまに、夕飯を少し食べた後、これから集金に行ってくると出かけてい
ったり、慣れないパソコンに向かって、何時間も格闘したり、
お風呂上りに、サロンパスを貼ったりした姿、見ると
やっぱり仕事って、大変なんだなって、
言葉で伝えるよりも、今考えると、その時の記憶が残っている。

家でも、あまりお酒を飲まない父だから、本当に仕事の話をなかなか
聞くことって照れくさくて、聞いちゃいけないような気もして、聞けなかった。

20歳になって、1度だけ、2人きりで、チェーン店の居酒屋に行ったこ
とがあったよね。

家の雰囲気とは違うし、色々な話が出来るかなと思ったけど、
今となっては、何の話をしていたのか、思い出せない。思い出せる一
言は何杯もビールを飲んだ後、
「酔いが回ってこないから、ビール薄めてあるのか?」

今は、まだ就職活動中だけど、内定が決まったら、
もしくは、社会人になって辛いことがある時のために、
親父は、仕事の話をとっているのかな。

「清が仕事に就いてから、俺のやってきた仕事について色々語ろうと 
思っていた。」
そんな言葉を父はかけてくれるかな。

「男は、仕事の愚痴をこぼすな!!」
なんて言われるのかな。
 でも、今は一人で貯めすぎちゃうと、自分の心を崩してしまう心配も
あるから、注意しないといけないね。

親父、俺、大学を卒業したら、どんな仕事、

どんな生き方すんだろう?
ちょっとは、楽しみじゃないかな。どんな仕事に就いても、きっと、あま
り愚痴こぼさないかもしれない。だって、親父は愚痴こぼさなかったか
ら。

1人前になったら、その時は、
居酒屋で、何でその仕事を始めたのか?俺がどんな仕事をしてるの
かを聞いて、アドバイス頼むよ。

本に書かれていない、親父のやってきた仕事や愚痴を
今度は俺の経験として心に刻んでおくよ。


最後にこんな言葉を読者のみなさんにお送りします。
糸井重里さんが書いた「小さいことばを歌う場所」に載せられている言
葉です。

社会に出ると、
答えにたどり着くのが、上手な先輩とか
答えを引き出すことが得意な上司だとか、
人を答えのほうに歩ませていくリーダーとか、
いろんな頼りにできる仲間はいるけれど、
間違いない答えを先に知っている人がいるのは、
いない場合がほとんどである。

誰にもわかっていない問題を
なんとかするのが、社会の仕事だ。
さらに言えば、問題そのものを発見することが、
答えを導き出す以上に、大切な仕事なのだ。

(糸井重里 小さいことばを歌う場所より引用しました。)


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