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【ずずの奇妙な冒険】第28回  就活時代1

【ずずの奇妙な冒険】第28回  就活時代1
2009年2月24日配信





あまりにも濃いコーヒーを飲んでいると、なんだか身体によくないよう
なことをしている気がします。
それでもコーヒーはブラックがいい。
できれば苦いのがいい。
あつあつのホットがいい。
酸味は適当がいい。

こんにちは、ずずです。
100年に1度の暴風雨が吹き荒れている世の中にあって、
この100年1度の暴風雨が過ぎ去るのはいつだろうか。
来年だろうか、数年先だろうか。
過ぎ去った後、今度はすぐに1000年に一度の暴雨風がやってこな
いだろうか。
悲観じみた日経新聞をくしゃくしゃに丸め捨てて。
それでも、楽しく笑える話はいくらでもあるはずと。
さて、今日は何の話にしましょうか。

仕事の話、それとも
今まさに終わりを迎えようとしている休日の話…。

古本屋で¥100で買った読みかけの小説をちょうど読み終わって。
それが「東京に上京する若者」に関係する内容だった。
それについて書こうか。
それとも
借りてきた映画が「ロンドン」を舞台にしたものだったから、「ロンドン」
について書こうか。
後者の場合は、ほぼ、99%想像上の物語になってしまいそうだから。
ノンフィクションにこだわって前者にする。

ちょうど、今月、東京へ。僕をたずねてやってきた友人が2人いる。

1人目の友人はもうすぐ還暦を迎える。
北海道で、とある会社を経営していて、仕事の関係で、東京にやって
きた。
会うのは何年ぶりになるだろうか。
彼は僕の部屋にやってきて。
部屋に冷蔵庫がないということよりも将棋盤がないことに納得がゆか
ないらしく。
夜な夜な将棋盤を買いにコンビニやそれらしい店をめぐるという稀な
体験を共にすることとなった。
この話は長くなりそうだから…とりあえずこの辺で割愛する。

2人目の友人は大学の後輩にあたる。

それは木曜日の夜のこと。
大学の後輩のSくんからの連絡。
「突然で申し訳ないのですが、明日、一晩泊めていただけないでしょう
か。」
といつものように礼儀正しい文面のメール。
「了解しました。」と即答する。

Sくんは、大学院生で、東京にくるときは、よく連絡をくれる。今回は、
唐突に内定先の会社から研修のための招集があったようだ。
ちょうど一年前、Sくんは就職活動中で、僕の家にちょくちょくやってき
ていた。
新潟にいながらにして、東京で就職活動をするというは結構大変なこ
とで、情報は少ないし、お金はないし、Away感たっぷりの雰囲気の中
で戦わなければならないし、
何より僕自身それを体験している。
だから、東京で就職活動する後輩がいたりすると、何か手伝いたくな
ってしまうのだ。

3年以上前の話。
一生忘れられない苦悩の就職活動が僕にもあった。
それは痺れる真夏の1ヶ月間だった。
「東京」というテレビの中の世界、実在しているけど、実存していないよ
うな、薄く、広く、グニャグニャと広がった不可解な街で。
短くもあり、長くもあり、精神も肉体も磨り減った日々がそこにあった。

よく東京を形容するときには、無機質に立ち並ぶ高層ビルが上げられ
る。
確かにその通りだと思うけど。
小さな商店街や住宅街、それが永遠と途絶えることなく続き、その一
旦に巨大なビルが聳え立つ巨大都市郡。
それが東京の正体ではあるまいか。と僕は思う。
そして、その正体は近隣の神奈川(横浜)千葉、埼玉を包含する。

僕が東京で就職活動を始めたのは、大学4年の8月から9月にかけ
て。
「大卒、売り手市場」と呼ばれる前の頃で。
それでも今日現在、この不況下の就職活動よりは、まだマシな市況
だったのは確かだろう。
ただ4年生の夏。ともなると。
募集している企業は限られていて。
就職情報サイトに掲載されている企業の多くは、既に募集をCloseし
ていたし、興味本位、社会見学気分で、有名企業や大手企業に接近
することすらままらない時期にきていた。
自己分析や業界研究。
SPIや面接対策。
あるいはインターシップ、リクルーター訪問、合同企業説明会…etc。
半ば大学3年から4年の春にかけてのイベントじみた日本の就職活動
をいっさいすっとばして。

どちらかというと、来春、なんとか食っていければいい。
野垂れ死にさえしなければいい。というある種の楽観的な気分から。
とりあえず、「東京」に行ってみようか。
日本で一番求人数が多いのは東京だろうさ。
だったら、東京で活動すれば、どこか何かが見つかるでしょう。
やりたいこと?
そんなものは、建前上では、なんだかご立派なオベッカをいくらでもで
っち上げてしまいそうな気がするし。
実際にそのオベッカが本当になってしまうような気もしていた。

時の総理が、どこかのハローワークで
「やりたいことは何ですか?」という質問を若者になげかけた
その質問について、いろいろな議論があるようだけれど。
やりたいことがあると言える若者も
やりたいことがよくわからないとい言う若者も
どちらにしろ実際は本質は変わらないかもしれない。

就職活動なんて、きっと初めて海外旅行に行くようなものではないか
しら。
世界史をひっくり返したり、
テレビやインターネットで情報を収集したり、旅行代理店を散策したり
して…。
行きたい国を探す。あるいは。行った事も無いチェコをやたらと好きな
国にあげてみたりする。
「ロンドンは天気は悪いし、飯は不味いから」となんだか知ったげに言
ってみたりする。
だいたい今いる自分の国のことすらよくわかっていたかったりする。

結局、行ってみないことには、どんな国だかわからないけれど。
どこか1国選べとせかされて。
どこか1国選んだところで、よくわからないようなものであったりする。
そういうものではないかしら。

やりたい何かが明確になっていた方が、確かに世の中を渡っていくに
は有利に働く可能性が高いかもしれないけど。
常に変化する環境と、秋の空のような自分の気持ちを把握しておくこ
とも得策だろうと思う。

とにかく、将来に対する建設的な考えよりも。
現実の生活の問題が当時、学生時代の自分にはあった。

世間知らずの学生だった自分の背中を押してくれたのは、現実問題
をみつめる僕ではなしに。
すでに、そうした経験を通り越した大人たちだった。

大学の友人(僕にとっては、先生や教授もひとえに友人という枠に入
る)から、とりあえず1社受けてみれば…という機会を与えられ。
ようやく動きだしたのが8月だった。
そして動き出すときが一番力がいるもので。
そして動きだすための準備には金がかかる。

そう。就職活動のためには。
とにかく「お金」がかかるのが就活。

それでも、もう、すぐに東京へ行かなければならない。
そんなときに、僕は良き友人に恵まれていた。

スーツ上下…就活を終えた先輩が一張羅のスーツをタダでくれた。
しかもオーダーメード。ちょっと丈が短くて、その先輩の名前が上着の
裏に刺繍してある。
バック…トートバックも、別の先輩からもらった。
いずれも「ください」と言ったわけではなく。卒業と同時に置き土産とし
てくれたもの。
後は自費で購入する。
Yシャツ…500円
時計…500円(僕はこのときまで、時計がほしいと思ったことはなく、
必要もなかったから持っていなかった)
ネクタイ…1000円
靴…2000円
片道5000円の東京行きの夜行バス。

出発したのは、金曜日の夜、新潟駅前。
最小の荷物と、心細い現金を懐にたしなめて、東京へと向かう旅。
土曜の早朝5時頃。池袋東口に到着する。

土曜の朝の池袋駅は、それは異様な光景だった。
週末に酔いつぶれた大人たちの汚物のにおいが蔓延していて。
空には奇声をあげたカラスが舞い、いたるところで、酔いつぶれた人
たちが、路上のわずかのスペースに寝転がっている。
中央分離帯に寝ている人もいて、そのわずか数十センチ先を大型トラ
ックが走り去る。
なんという街だろう。

僕は、すぐに千葉へ向かった。
千葉といっても東京よりにある津田沼というところに、同郷(北海道)の
幼馴染が住んでいる。
幼稚園からの付き合いで、彼は公務員で、寮の彼の部屋に何泊か泊
めてもらうことになっていた。
築30年以上はたっているだろう古い造りだけれど、とにかくびっくりす
るほど家賃が安かった。
幼馴染とはいえ、しばらく会っていなかったから、少しは変わったろう
かと思ったけれど。
彼は相変わらずの倹約家で、無駄遣いをしない性格。
北海道の人間からすると、目玉が飛び出るような暑さでも絶対にエア
コンはつけない。

初日は懐かし話に多少の華をさかせて、
週はじめから、僕は就活へ。彼は日々の仕事へと出かけていった。

その日、ちょっと一風変わった合同企業説明会があって、僕は面白半
分にエントリーしていた。
夜、6時から、六本木のクラブ(有名らしい)を貸しきって行われ、なん
とタダでお酒が飲める。という。
そこにベンチャー企業が数社、社長や若い社員をひきつれてやってき
ていて。
学生と企業の出会いの場としては、ひとつの方法なのかもりれないけ
ど。
本気で、説明会に臨んでいる人がココに何人いるんだろうか。と思え
るほどだった。

案の定、そこにいる学生たちのほとんどは、既にいくつか内定先を手
にしていて。
彼らは僕よりも気楽な立場にいる人ばかりだった。
スタートラインにたったのは僕だけということがわかったことがその日
の収穫。
早めに電車に乗り込んで、東京の地下鉄網から津田沼へ向かった。

さて、明日はどっちだろうか。
どこの会社を見に行こうか。
就活はまだ始まったばかりでしたが、この日の帰り道は、なんだか異
様に長い時間に感じたのを少しだけおぼえています。

ずずより
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Author:JOYJOB        ニイガタ若年就労支援サークル

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