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【ずずの奇妙な冒険】第8回  狂気の月末、の巻

【ずずの奇妙な冒険】第8回  狂気の月末、の巻
2007年2月6日配信



こんにちは。ずずです。

先月、24時を回る前に、家に帰れたのは、たった1日。


月の残業時間が3ケタを超えるのは当たり前になり、土日も出勤する始末です。

最近の楽しみといえば、週に1冊の文庫本。

他人の人生の縮図がつめられた物語を読むことで、現実から逃避する。



先日、営業先に、先輩と向かう途中、駅構内の階段を登っていると、

斜め前を歩く男性が階段を踏み外し転倒した。

起き上がった顔の鼻の穴からは、赤い血が滴り落ちていたものの、

大事には到らなかった様子、立ち止まって見ていた僕を置いて、先輩は随分

先までいってしまっていた。

僕は、急いで後を追った。




商談は無事に終わり、僕らは、品川駅前で別れた。

品川駅構内のスターバックス、ちょうど1年半前に僕はそこにいたのを思い出した。


大学のキャリアセンターの助教授がたまたま東京に出張しており、

夜、ご飯を食べる約束をしていたのだ。

助教授との待ち合わせまでの約4時間あまり。

僕はそこで3杯以上の珈琲を注文したし、3回以上トイレにいった。

そして、3人以上の人に電話で

「ついさっき志望先の企業から内定をいただいた」ということを報告した。


2杯目の珈琲を注文しに行った頃に、新幹線が人身事故を起こした一報が

場内に流れたことも憶えている。

改札は封鎖され、駅は人で溢れていたし、

オレンジをまとったレスキュー隊員が慌しく動いていた。



そんなことを思い出しつつ、池袋にある取引先の企業の内定式会場へ向かった。

内定者は70人。


いわゆる「新卒売り手市場」による「採用難」で内定者数は昨年より3割減。

昨年の夏の段階で、内定式の時期も、予定していた10月から1月に急遽、変更した。

内定者は、男性、女性、在日の留学生、東大生、

専門・短大生、大学院生、第二新卒(既卒者)など様々。



内定者懇親会の後、その会社の人事担当と、同業他社のM社営業マンと話をした。


人事担当
「07年度採用は、4月まで続けるつもり、第二新卒でも新卒(現4年生)でも

いい人がいれば、どんどん採用するよ。」


M社「08年度採用の進捗状況は?」

人事担当
「今、(内定は)3名かな、07も08も今、一緒にまとめて会社説明会してるんだよ、

M社くんもずずくんも早く会社辞めて、うちにきなよ。年収はすぐに1000万いくよ」


M社くん・ずず「・・・」


この会社の人事担当は、とても頭の回転が早く、「人」を弾きつけるある種の魅力をもっている。

学生が企業を選ぶ基準の中で「人事担当者」の人となりはとても大きい。


その会社の事業内容、仕事内容、規模、福利厚生、経営方針なんかよりも

「働いている人の雰囲気」を重視している学生(または求職者)は多く

人事担当やリクルーターに憧れて入社を決める学生は少なくない。


実際に、昨年の僕もその一人だった。


決して著名でもない会社が、採用難の中でも、ある程度の「数」を確保できているのは

人事担当の「魅力」に他ならない。


(新卒採用においては、「人事担当」=「企業の顔(広告塔)」)

けれども実際、入社した後に、「ミスマッチ」から辞める人の「数」も

少なくないのは事実だ。


現に、この会社は現在、従業員数は約300名に対し新卒採用予定人数は約100名。

4月1日で入社する学生のほとんどが、近い将来辞めていくことを、予め想定しているわけだ。

もちろん、会社は辞めて欲しいと思って採用しているわけではないのだが・・・。


「常に人財に不足していて、若く、元気で、明るい、人件費のかからない

労働力を補充し続けなければならない業界的特徴」や

「毎年辞めていく人がいる統計」から会社として採用数を減らすわけにはいかないのだ。



取引先の会社の内定懇親会が終わったのは、18時過ぎくらい。

僕は、3つの理由からM社の営業と、喫茶店でお茶をすることにした。


1、月末。

あまり早い時間に会社に帰りずらい雰囲気だったこと→後半で説明。

2、同業他社と情報交換ができること

3、単純に珈琲が飲みたかった


M社さんは、入社3年目。

業界大手で、僕の会社よりも規模は大きい。

僕らの業界もまた、毎年、大量の新卒(営業職)を採用をする。

ビジネスモデルは簡単で、変な話、学生アルバイトでも「数字」を作ることは可能かもしれない。


求められるのは、「若さ、元気、明るさ」と「コミュニケーション力と主体性」

その素材をもとに、とにかく活動して、活動して、会社を巡り、

「数字」と「経験」を積み上げていくのだ。


M社さん「ずずくんは、月末ツメられたりする?」

ずず「数字が厳しいときは、厳しいですよ。M社さんは?」

M社「うちは、のん気な方だよ、昨年末くらいから、みんな早く帰るしね。」


営業会社では、月末は異様な空気を発することがある。

会社には、予算というのがあって、年間予算→月予算→週予算へと落とし込まれ、

全体→各地区→各部署→各チーム→個人に落とし込まれる


予算とは目標(数字)で、営業は、毎月その目標数字を達成することを求めらるわけで、

その数字を追いかけるため、日々走り続けるわけで、

月末というのは、数字の刈り取り、追い込みにあたる。


ちなみに僕らの業界は社員平均年齢はとても若い。

実際に、M社でも営業(プレイヤー)は入社3年未満がほとんどで、

僕の会社も、営業の約半分が、入社3年未満。

年次を重ねる前に、転職するか、起業するか、それ以外か・・・


M社さん
「僕らみたいな企業業態は、若いうちはいいけど、将来を考えると不安だよ。

続けるには、タフでなきゃならいし、出世と引き換えに家庭は崩壊するからね。

正直、プレイヤーとして続けられるのは3年くらい。

同僚の多くは、R社の紹介サイトに登録してるよ(笑)」


ずず「うちも入社4年目以降は、毎月、一人は、いなくなっちゃうんですよ」

珈琲をすすりながら、僕らは「じゃ、また今度。」とお別れをした。



地下鉄で会社に戻る途中、地下街の20m先の階段から、女性の悲鳴が聞こえてきた。

まもなく女性が転がり落ちてきて、その後、年配の男性も転がり落ちてきた。


女性は、すぐに立ち上がったが、男性は、身動き一つせずに、そのまま救急車で運ばれた。

周りには、たくさんの通行人がいたけれど、「何かあったんだ」くらいの反応がほとんどだった。




会社に戻ると、20時をまわっていた。

まだ、多くが営業から戻っていなかったし、チームの先輩は「いっていきま~す」と

立ち去っていった。

21時から商談があるようだ。


その日の僕は、結局仕事は終わらず、カプセルホテルに泊まった。

小説を読みながら。

眠りについたのは3時過ぎ、翌朝6時に起床して。

眠気の中で、駅の階段に気をつけて、出社した。


2月は、残業減らすぞと固く誓って。

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